情報の授業を増やすために、算数や国語などの主要科目の授業を減らすというニュースが出ていたので調べてみました。

① 算数や国語の授業は本当に減るのか

国は、対象になる教科について、その授業のうち最大15%くらいまで学校の判断で減らし、そのぶんを情報などの時間に回せるルールを作ろうとしています(1年で小学校は約138コマ、中学校は約128コマ、週にすると4コマほどが上限)。ただし、もともと年35コマ以下の少ない教科などは、減らす対象から外れます。
実際に減らすかどうかは、各学校が児童生徒の様子をみながら決める形なので、どの学校でどれだけ減るのかは、まだ決まっていません。

② 目的は何か

「情報を増やすために主要教科を減らす」と報じられていますが、このルール自体は、内容の詰め込みすぎをやわらげたり、学校が自由に時間割を組めるようにしたりと、もっと幅広い目的をもっています。あいた時間の使い道も情報だけとはかぎらず、苦手な子への学習の手助けや、ほかの教科への上乗せにも充てられます。
一方で、国がこの「減らせる枠」を用意した直接のねらいは、全体の授業時間を増やさずに、情報の授業(小学校の「情報の領域」・中学校の「情報・技術科」)の時間を生み出すことにあります。つまり「情報のため」という面と、「使い道は学校しだい」という面の両方があり、どちらか一方に決めつけることはできません。

③ まとめ

「情報が増えるから算数・国語が減る」というニュースは、まちがいとまでは言えませんが、話を単純にしすぎています。国は情報の時間を作るための「減らせる枠」を用意しましたが、実際にどの教科がどれだけ減り、生まれた時間が何に使われるかは、今後の教育委員会や各学校の判断しだいです。まだ具体的な形は固まっていない、というのが実際のところです。